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お知らせ

2024年3月21日
日鉄エンジニアリング株式会社

ごみ発電「広島中央エコパーク」による地産地消電力の拡大について

~広島県竹原市・大崎上島町の公共施設にも、ごみ発電の地産地消電力を供給開始~

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭 行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、このたび当社グループが操業を受託している高効率ごみ発電施設「広島中央エコパーク」の電力を竹原市庁舎や大崎上島環境センターなどの施設に供給する契約を、竹原市(市長:今榮 敏彦)および広島中央環境衛生組合(管理者:高垣 広徳)と締結することとなりましたのでお知らせいたします。

当社は、これまでも広島中央エコパークで発電された電力を地域の燃料資源(ごみ)由来の地産電力として東広島市に対して供給※1しております。このたびの竹原市と大崎上島町への供給開始により地産地消電力による資源の地域循環圏が、広島中央エコパークにごみを搬入する自治体(2市1町※2)全域に拡大されることになります。地産電力を供給する施設は合計で30施設(契約電力計:4,349kW)、CO2排出削減効果※3は年間約5千㌧(一般家庭1,800世帯の排出量相当)となる見込みです。

ごみ処理の余熱で発電する電力は、天候や時間帯に影響されずに発電が可能という「安定性」と「CO2排出削減」メリットを併せ持つクリーンなエネルギーとして期待されております。当社は、当社グループが全国各地で建設・運営する廃棄物発電を活用した地産地消電力による「地域循環共生圏」の創造、また再生可能エネルギーを活用したCO2フリー電力※4、RE100電力※5など環境に配慮した電力供給サービスを通じて脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

  • ※1 ごみ処理の余熱により発電した電力を当社が買い取り、ごみを受け入れている自治体内の公共施設に供給する取り組み。
  • ※2 東広島市、竹原市および大崎上島町。
  • ※3 「電気事業者別排出係数(特定排出者の温室効果ガス排出量算定用)」(2023年12月22日)における中国電力(株)の標準料金での排出係数(0.000552t-CO2/kWh)を基準に算出。
  • ※4 発電する際にCO2を排出しない電力。
  • ※5 RE100とは国際環境NGOのThe Climate Groupが2014年に開始した国際的な企業連合体。加盟企業が自らの事業に使用する電力を再エネで100%賄うことを目指す国際的なイニシアティブ。「RE100電力」は、本イニシアティブの要件(発電所の種類など)を満たす電力。
【本件の概要】
電力小売業者 日鉄エンジニアリング株式会社
発電施設概要 高効率ごみ発電施設(発電所名:広島中央エコパーク発電所)
  • ・ 発電能力 6,500kW
  • ・ 処理能力 285㌧/日(95㌧/日×3炉)
電力供給期間 2024年4月1日~
主な電力供給先 竹原市市庁舎、大崎上島環境センターなど
(竹原市内6か所、2市1町全体で30か所)
契約電力 竹原市630kW、広島中央環境衛生組合417kW
(契約電力計:4,349kW)


  • ごみ処理の余熱により発電した電力を日鉄エンジニアリングが買い取り、ごみを受け入れている自治体内の公共施設に供給します。
  • 市内の家庭や事業所から出た地域のごみ(バイオマス)が電気に生まれ変わり地元で活用される地産地消のスキームにより資源の地域循環圏が構築されます。

【参考1】日鉄エンジニアリングの電力事業について

当社は、電力自由化当初から電力事業に取り組んできた老舗の小売電気事業者です。製鉄業により培われた発電所の操業ノウハウ※6と、エンジニアリング業によるエネルギープラント※7建設ノウハウや環境ソリューション技術を活かし、エネルギーに関する安定的かつ先進的なソリューションを提供しています。

また、ごみ処理施設の設計・施工・操業を担うプラントメーカーとして、ごみ処理と一体となった地産地消電力事業を各地で実施しています。

  • ※6 日鉄グループが保有する発電設備は、大手電力および電源開発株式会社を除く民間事業者として日本最大規模。
  • ※7 ごみ発電/バイオマス発電/風力発電/工場などのオンサイトエネルギー発電/地熱発電など。

【参考2】日鉄エンジニアリングの地産地消電力の事業実績
No. 自治体名 施設名 事業開始時期
1 千葉県君津市 かずさクリーンシステム 2021年2月~
2 千葉県袖ケ浦市 かずさクリーンシステム 2021年4月~
3 千葉県富津市 かずさクリーンシステム 2021年6月~
4 広島県東広島市 広島中央エコパーク 2021年12月~
5 千葉県木更津市 かずさクリーンシステム 2022年2月~
6 埼玉県さいたま市 さいたま市桜環境センター 2023年6月~
7 東京都東久留米市 柳泉園クリーンポート 2023年10月~

【参考3】広島中央エコパークについて

広島中央エコパークは2021年10月に運営を開始。最終処分量ゼロに向けた新たなごみ処理システムの構築を目指して、低炭素型シャフト炉式ガス化溶融炉が採用されており、2市1町で発生する多様な一般廃棄物を安定的に処理し、最大限に資源化しています。

また、令和4年度は160団体4,991名の見学者(うち小学生27校1,722名)を受け入れるなど、地域の環境学習の拠点となっています。

【お問い合わせ先】

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